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村田優樹さんインタビュー ボーイスカウト・富士章 とは

昨年、100年の節目を迎えた日本のボーイスカウト。現在、世界では5700万人以上、日本でも10万人以上もの加盟員が活動している。そんな歴史と人気あるボーイスカウトはどんな魅力があるのか。本記事では、幼少期からボーイスカウトに所属し、ボーイスカウトの最高章、「富士章」を受賞したことで秋篠宮殿下の表彰を受けた村田優樹さんに聞いた。

目次

引用元:公益財団法人ボーイスカウト日本連盟(https://www.scout.or.jp/

歴史は100年以上 ボーイスカウトとは

ーーまずは、自己紹介をお願いします。

山梨大学コンピュータ理工学科2年の村田優樹です。よろしくお願いします。

ーー改めて、ボーイスカウトはどんな団体なのか教えてください。

ボーイスカウトではキャンプや奉仕活動を行っていて、青少年の育成のための団体になっています。小学1年生から大学生年代までがいわゆる「スカウト」で、年齢によってビーバースカウト、カブスカウト、ボーイスカウト、ベンチャースカウト、ローバースカウトに分けられていて、部門ごとに少しずつ活動内容が異なってきます。

「楽しい」、だから続けられた14年

ーーボーイスカウトに入った経緯を教えてください。

そうですね、まあ親に入れられたという感じですね(笑)自分が幼稚園年長ぐらいの時に、ボーイスカウトの体験みたいなものをやってまして、そこに参加しました。そしてそのまま正式に加入したという経緯ですね。

ーーでは歴で言うと。

年長から初めて今も続けているので、14年目です。それくらいやっています。

村田さんが参加された第17回日本スカウトジャンボリ―の様子
ーー14年も続けてこられた要因は何ですか。

純粋にキャンプが楽しいからですかね。自分が中学3年生の時に、日本スカウトジャンボリーという全国のスカウトたちが1万人ぐらい集まって、1週間強キャンプするというイベントがありました。あそこまで大きな規模でやるキャンプは初めてで、様々な人と話したり物を交換したりして、とにかく楽しくて。あれは本当にボーイスカウトやっててよかったなと思いました。多分このイベントがずっとボーイスカウト続けたいと思うきっかけになったと思います。

隼章のパイオニアリングという課題でやぐらを立てる村田さん

成長に合わせて自主性、社会性を育む

ーー入った当初と現在では違いはありますか。

全然違います。小学生ぐらいまでは、遊ぶことが大事な活動です。街に繰り出して身近なものを観察したり、キャンプでレクリエーションをやったりです。ですが中学生、高校生ぐらいになってくると、自分で何かを考えて実行することが多くなってきます。自分で計画を立ててキャンプや奉仕活動をしたりですね。

ーー活動を続けてきてよかったことは何ですか。

やっぱりアウトドアは本当に好きになりました。キャンプに趣味でも行きますし、ボーイスカウトがなかったら外での活動はほとんどやってなかったと思います。

あと、ボーイスカウトには隼(はやぶさ)章や富士章といった、任意でとれる章があります。その章を取るためには様々な課題をクリアして、最後に面接を受けるんですよね。その面接が、団の面接や県の面接など何回も受けたので、高校受験や大学受験の時の面接で役に立ったと感じました。
後日友達から聞いた話ですけど、担任の先生が一番面接がうまかったと言っていたらしいです。(笑)

ーーボーイスカウトをやっている人は、やはりアクティブな人が多いですか。

そんなことはないです。本当に十人十色バラバラで、静かな子もいればやんちゃな子もいます。本当にバラバラなので、ビーバースカウトやカブスカウトの指導者からすると大変だと思いますね。(笑)

教わったことを次の世代に

ーー今後やりたいことや目標はありますか。

今後は、自分が指導者側に立って子供たちを成長させていけるようになりたいと考えています。そのためにも、いろいろな資格や研修が必要なので、今はその研修にどんどん参加していきたいです。そして、細々と何十年も続けていければと考えています。

ーーボーイスカウトは今後も続いていくと思いますか。

もちろん、活動自体はずっと続いていくと思います。ただ、今は外で遊ぶ子どもの数が減っていて、その影響か自分の地元でも多くの団がなくなっています。日本全体で見たらまだまだ大丈夫だと思いますが、地方の市町村ではもうボーイスカウトの活動がないところもあります。この点はどうにかしなけばならない課題ですね。

ーーだから、指導者側に立って続けていきたいと。

自分が14年間やってきたこの体験はとても楽しかったです。それをほかの小さな子たちにも伝えていきたい、同じ思いを体験させたい、そういう思いから指導者になって続けていきたいです。

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